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会報誌 「LUCK MANAGEMENT」 より抜粋した、特別対談をご紹介致します。
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田村耕太郎氏 プロフィール
参議院議員。参議院国道交通委員長。『NUTOPIAJAPANProject』最高顧問。1963年生まれ。87年早稲田大学卒、89年慶応大学大学院修士課程を修了と同時に山一證券入社。また米イェール大学大学院、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム、スタンフォード大学経営大学院、ハーバード大学ケネディスクール国際金融プログラム、同大安全保障プログラムなどをそれぞれ修了し、世界の有力大学で研修を積む。96年に山一證券を退社し、その後、新日本海新聞社取締役編集局長、大阪日々新聞社社長など歴任。2002年に鳥取県から参院議員に当選、04年に2期目の当選。2006年9月から約1年間、安倍内閣の内閣府大臣政務官として経済財政政策・金融担当などを務めた。現在は、参議院国土交通委員長、財政金融委員会理事なども務める。

オフィシャルサイト
http://kotarotamura.net/

松永修岳代表 プロフィール
 
今年4月に発足した『NUTOPIA JAPAN Project (ヌートピア・ジャパン・プロジェクト)』は
今までの「経済」の枠組みや秩序を超えて、新しい社会を創造していこうとする
志の高い政治家や経営者、クリエーターたちが集まり、「経済」という言葉の本来の意味ある
『経世済民(けいせいさいみん)』(=世を治め、民を救う)の社会創造を
目指すプロジェクトとして生まれました。
今月は、『NUTOPIA JAPAN Project』の
最高顧問であるお二人にお話を伺いました。
『ヌートピア』という言葉にこめられた想い・・・
本年四月に発足した、『ヌートピア・ジャパン・プロジェクト』ですが、その名前の由来や、プロジェクトの設立主旨について教えていただけますか。
『ヌートピア・ジャパン・プロジェクト』の名前の由来ですが、『ヌートピア』とは、ジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻が一九七三年四月に建国を宣言した「地球上のいたるところにあり、いたるところにない国家」のことであり、ジョン・レノンさんの楽曲『イマジン』で謳われている理念に基づいた「領土を持たない平和国家」です。『ヌートピア・ジャパン・プロジェクト』は、ジョン・レノンさんとオノ・ヨーコさんたちが創ろうとした『イマジン』の歌の中の世界を具現化しようということで発足したプロジェクトですので、オノ・ヨーコさんの許可をいただいて『ヌートピア』という言葉を使わせていただいています。『ヌートピア(NUTOPIA)』という言葉は、「ニュー(NEW)」と「ユートピア(UTOPIA)」を結びつけてつくった造語だと聞いていますが、まさに新しい(NEW)理想社会(UTOPIA)を創造しなければならない時代が来ていると思います。つまり、人が経済的に成功するだけではなくて、そこに『幸福』が顕現しなければならないということです。地球全体が「富」だけを追求して来た結果、貧富の差が拡大し、戦争や紛争が絶えず、貧困と飢えと病と災害に喘ぐ人々を激増させてしまいました。人も動物も自然も、地球全体が病んでいるのです。これからは「富を追求する経済」ではなく『幸福を探求する経済』を中心に据える新しい社会を築く必要があるのです。ここで言う『幸福』を探求するとは、自分だけの幸福ではなく、他人の幸福も考えるということです。大切なことは、バランスです。例えば、お金だけあっても皆が幸福でなければ、そんな国家が出来てもダメでしょうし、反対に幸福感はあっても皆が貧しくては、本当の意味で豊かな国家とは言えません。
いま一番大切なことは、「この不況をどう乗り越えるのか」ではなくて、そんなことよりも「次の社会をどう創造するのか」、「次の国家をどのように築いていくのか」ということなのだと思うんです。
その通りです。不況はいつか必ず終わります。大切なのは、その後を見据えて生きているか、ということなのです。不況が終わった後、その次の時代を築いて生きていかねばなりません。そのときに、何の哲学もビジョンもない人は、時代の変化の荒波に飲み込まれ、淘汰されてしまうでしょう。例えば坂本竜馬は、江戸から明治に変わる時に、次の社会を創ろうとしていったわけですね。彼らは大きな志をもって、単に幕府を倒すということだけではなくて、「国民が幸せになる、次の社会を創ろう」という大きな目的があったわけです。次の社会は「貨幣経済」、つまり貨幣を集めることを第一義とする「富を追求する経済」ではなくて、『幸福を探求する経済』が中心に来なくてはなりません。経済的な力を手に入れても『幸福』でなければ、それは人生において失敗なのだ、という認識が大切です。そして、これからは『幸福を探求する経済』が中心にある社会を創造する必要があり、その結果として、世の中が平和に治まって民衆が救われるような国家を世界に先駆けて日本に創ろうというのが、『ヌートピア・ジャパン・プロジェクト』の目標なのです。
そのような新しい社会や国家を創るリーダーとは、どんな人たちなのでしょうか。
これからの時代は、やはり志の高い、優れた経営者が社会に対して一番影響力を持ち、新しい時代のリーダーとなるでしょう。経営者と言っても、企業の経営者だけではなく、アーティストやクリエーターなど、プロフェッショナルとして自立し、自らを経営している人も含まれます。そして、その経営者とは、単に利益だけを追求していくような経営者ではなくて、地球と人類の未来を考えた上で経済活動を営む経営者です。その人たちの活動が、『幸福を探求する経済』を生み出すわけです。
経営者たちが持っている技術や才能が、多くの人たちの「困っていること」を解決し、多くの国民を豊かに幸福にしていくということですね。
そうです。志の高い、優れた経営者たちは新たな雇用も創出します。国内のみならず、国外にも雇用を生み出し、その地域を豊かにする力を持っています。そういったことを実現していくために、「政治」と「経済」は、互いに支え合い、助け合っていくことができます。
ということは、「経済」のみならず「政治」の世界にも、新しいリーダーが必要とされるということですね。
その通りです。いま現在、既に「政治」や「経済」の中心にいる人たちでは無理なのです。彼らに次の社会を創ることはできません。いろんな利権や柵にがんじがらめになっていますから、そうしたくてもできないのです。だからこそ、これから中心になっていく人が、新しい経済や社会を築いていく必要があります。そこで、『ヌートピア・ジャパン・プロジェクト』としては、「政治」のみならず「経済」「経営」「金融」にも明るい田村耕太郎議員を一番の旗印に進めていこうと考えました。そしてその旗印の下に、三〇代、四〇代の若くて優秀な経営者たち、志の高い経営者たちを集めて、お互いに学び合い研鑽し合って次の社会を築いていきたいと考えています。
ありがとうございます。このプロジェクトのお話を松永先生からお聞きしたとき、私は本当に「我が意を得たり!」と、とても感謝の気持ちで一杯になりました。実は私も前々からこういうことをやりたかったのです。やはり「政治」も「経営」も、いま非常に激動の時期にあって、ややもすれば近視眼的になってしまいがちです。目の前のことをいかに処理するか、ということについ躍起になってしまい、本当に大切なことを見失ってしまうのです。本来の『志』に立ち返れば、あるべき日本の姿、世界の姿を創っていくというのが「政治」の本分ですし、「経営」もそうだと思うのです。経済活動の中で現場感覚をお持ちの経営者の方々は、やはりお金の使い方が上手ですし、組織の作り方も、人の動かし方も上手です。次の時代を読む力もお持ちです。そういった経営者の感覚は、いまの政治にもとても必要なものなのです。そして、一番大事なのは、「政治」も「経営」も同じですが、『志の高さ』だと思うのですね。「政治」というのは、世界中からいろんな情報が入って来ますし、それらを通して世の中の動きを見極める訓練を常にやっていけば、ある程度世界の方向性が見えてくる仕事ですし、経営者の方々も日々の仕事の中で、会社の未来を見る眼を養われているので、それらを融合しあえば、新しい時代の方向性を指し示し、リーダーシップを発揮することができると思うのです。経営者たちが持っている先見性と、私なりのものの見方を融合し、更に私にできることと彼らにしかできないことをミックスしていって、単に勉強するだけではなくて、実際に物事、経済を動かしていきたいと思いますね。例えば地域のプロジェクトを経営者たちと一緒に、しっかりと運用していって、日本の地方から成功するような政策とかプロジェクトの実例を出していければと思っています。成功事例を創ることができれば、今度はそれをどんどんアピールして、他の地方や国に真似をしてもらうということもやっていきたいですし、世の中を幸せにするための規制とか法律とか、あるいは予算の作り方とか税制とか、こういったことも一緒に考えていきたいと思います。ですから、共に勉強もしながら、実践もしていく。それに足るような自分でもあり続けなければならないと思いますし、相応な方々に結集、結束していただいて、共に新しい時代を切り開いていきたいと思っています。
とてもワクワクするチャレンジですね。ところで今回の経済危機、不況を田村先生はどのようにとらえていらっしゃいますか。
「信念」こそが道を切り開く
日本のことだけで言えば、私は日本には世界で最も早くこの不況から脱する力があると思うんですね。欧米の経済は、証券化された「金融」の中に本当にしっかりと組み込まれていますので、傷は相当深いと思うのです。しかし、日本はそれが比較的浅いのと、欧米と違って国民も国もしっかり金融資産を持っています。それと次世代を支えるような技術、例えばバイオ、ナノ、環境、省エネ、代替エネルギーなどのテクノロジーをしっかりと持っていますので、これらの技術に対して、日本にある莫大なお金が流れ込むような仕組みさえつくれば、私は、日本は比較的に早く不況を脱出することができるんじゃないかと思います。
不況を早く脱出するカギは、どこにあるとお考えですか。
そのカギは、やはり株価と地価にあると思います。しかし、日本の現状は株と不動産の価格が落ちているので、銀行の機能が停止していて、将来に向けてのしっかりとした投資ができない状態です。そこは私も一生懸命に、今回の不況対策の実働部隊として、株と不動産の価格を上げていくということをやっていきますので、状況は改善されていくと思います。「景気」という言葉の「気」とは、まさに「気分」の「気」ですけれど、日本の場合、経済の実態は他国ほど悪くはないのに、まさにこの「気分」が落ちこみ過ぎのようなところがあると思うんですよ。本来は素晴らしい力を持った国ですし、安定した社会をずっと維持し続けてきた国なので、国民が自信を取り戻せば、私はもっと早くこの不況を脱することができると思います。そして自信を取り戻すきっかけも、やはり株価と地価にあると思っています。特に株なんかは、毎日下がっているのを見せつけられて、だいぶ「気分」が落ち込んでいるところもあると思うんですね。ここが改善されれば、「景気」の「気」である「気分」が上がってきて、経済も回復してくるはずなんです。「経済」というものは、ほとんど「気分」で動いていますから、「自信」を取り戻してくれば、日本は最も早く強い国になれると私は思います。
「気」を動かしているのは「感情」と「環境」です。だからまず、不況を脱出するのに一番必要なことは「強気」です。(笑)今は「強気」が一番ですね。「自信」がない時には「信念」をつくるんです。その「信念」が、やがては自分の「自信」につながっていくからです。
そうですね。政治家も官僚も経済人も、「強い日本をつくるんだ!」という「信念」を強く持って、それが国民に感じられれば、日本は持ちこたえることができると思うんですね。オバマ大統領もそうだと思うんですが、彼の「自信」は、はっきり言って「根拠のない自信」ですよね。本当にアメリカにはお金がないんですから・・・。だから、これから困ってくると思うんですよ。しかしアメリカの株価が日本ほど落ちていないのは、やっぱり「気合い」と言いますか、「信念」と言いますか、国のリーダーである大統領がガッツを見せているからだと思うんです。そこが、日本と大きく違うところですね。残念ながら、日本はそうじゃないんですよ。日本のリーダーたちに、財界も政界も官界もそうですけれど、「日本を救うんだ!」という「自信」を持ってほしいですね。そういう熱い気持ちが表れて国民に伝わっていれば、こんな状況にはなっていないと思います。
それがまさに「信念」ですね。「自信」がないということは、生きることの「信念」を持っていないということです。むしろ「信念」を失えば失うほど、自分に問いかけるべきなのです。いったい自分に何ができるんだろうと。そうやって問いかけていくことで、自分の「信念」がはっきりと見えてきますし、またその「信念」が「忍耐力」を養うのです。人生の中では、良い時もあれば悪い時もあります。ビジネスをしている人なんて皆そうですし、勤めている人だって良い時も悪い時もあるわけですから、悪い時を耐え忍ぶ力、「忍耐力」は誰にとっても必要なのです。「冬」という季節には、例えば桜の木々たちはみな、「春」が来るのを忍耐強く待っていて、「春」がくると一斉に花を咲かせるわけです。「冬」が来れば、必ず「春」もやって来ます。大切なことは、厳しい「冬」の季節に正しい方法で行動していれば、「春」が来ればちゃんと花が咲くということです。
同感です。「環境」のせいにしてはいけないと思うんですね。どんな「環境」でも、たとえいまの不況下でも成功している人はいますし、どんな人生にもアップダウンはあるわけですよね。そこで音を上げないことが大切だと思います。松永先生からいただいた言葉で一番気に入っているのは、「怖い時とか苦しい時ほど感謝の気持ち」、「感謝の気持ちがあれば勇気が出るし、何でも乗り越えられる」という言葉です。本当に、日本に生まれたことだけでも感謝しなければいけないと思うんですね。この時代の日本に生まれたことだけでも、どれだけ恵まれているか・・・。同じ日本でも食糧難の時期とか、戦争で爆弾を落とされた時期だってあるわけです。他の国に目を転じてみれば、アフリカなんてどうでしょうか。いまの時代に他の地域に生まれたり、同じ日本でも違う時代に生まれたら、こんなに豊かに楽しく暮らせないわけですね。ですから、何にでも感謝をする気持ちというものを持つべきなのだと思いますし、その気持ちさえあれば、やたらと落ち込んだり、やけになったりする必要も全くないと思うんですね。
おっしゃる通りだと思います。田村先生はよく、ご講演の中で「ピンチはチャンスです!」とおっしゃいますよね。
ピンチはチャンス!
そうなんです。「ピンチはチャンス」ということで言えば、本当にいまほどチャンスはないですよね。全てのものの値段が下がっているわけですから、次の時代を読んで投資さえできれば大きな富を生むことができますし、たとえ仕事が減ってきても、その分、自分の実力を高め、爪を磨く時間を与えられたと思えば、それも「春」が来たときのチャンスに備えることになりますよね。だから、「ピンチはチャンス」でもあるんです。
「見つめなおす時間」というのは、次へ進むために絶対に必要なものです。天が与えてくれたチャンスであり、恵みの時間でもあるのです。だから不況は必ずしも悪いことではありません。自分の生き方を変えるのに、最も良い時期です。
いま、お金持ちからそうでない方まで、お金の使い方が変わってきていると思うんですね。本来のお金の使い方に戻っていると思うんです。自分や家族が本当に幸福になることのために使うということです。ということは、経営者も政治家も、「幸福」を創り出す努力をすればいいわけですよね。そのために何をすればいいのか、ということを考え直すチャンスであり、いままでのように何を作っても売れていた時代ではなくなったからこそ、本物の力が試されるし、また本物になれるチャンスでもあるわけです。そう思えば、これは本当に千載一遇の大きな機会だと思いますね。
とても勇気づけられるお話をありがとうございました。